20/4/13「心のケア」
20/04/13 20:26 
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「心のケア」

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今日の熊本市は冷たい風が吹きました。
明日朝は7℃と寒いですが、
お天気は晴れて20℃ぐらいまで上がるようです。
寒暖差が大きいので、
室温・衣服の調整をこまめに致しましょう。

さて、
熊本地震から明日で4年となります。

熊本県教育委員会は4月10日、
熊本地震の影響で
専門家による心のケアが必要とされた
県内の公立小中高と特別支援学校の児童生徒が、
2月の調査で1256人と発表しました、

これまでの地震後の調査では最少となりました。
しかし、
1256人のうち361人(28.7%)は
新たにケアが必要とされた児童生徒でした。

熊本県教育委員会は、
「時間がたってから心理的な影響を
表にだせるようになるこどももいる。
今後もサポートが必要だ」
としています。

*記念日反応

こころの傷つきを体験すると、
また同じ季節や時期がめぐってくると、
再び体調や生活のリズムが
崩れてしまうことがあります。
似たような出来事を経験したり、
見聞きしたりすることで、
具合が悪くなることもあります。

*心が傷ついた時に現われる反応

・からだの反応 
 
 食欲不振、腹痛、下痢、吐き気、頭痛など
 排泄の失敗・頻尿
 不眠、恐い夢をみる
 体のかゆみ

・こころの反応
 
 一人でいるのが怖い
 いつもビクビクしている
 びっくりしやすい
 怒りっぽい
 出来事のこわい場面を急に思い出す
 自分や周囲の人を責める

・生活、行動の変化
 
 多動、多弁、集中困難、落ち着きがない
 赤ちゃん返り、甘えが強い
 反抗、乱暴
 学習能力の低下
 楽しんでいた活動に興味がなくなる
 ひきこもり
 自傷行為、無謀な行動

*家庭でできる対処法

大切なことは、
おこさんが安心感を取り戻し、
他の人とのつながりを感じられるようになること。

・いつもどおりの声かけ
・普段の楽しみを続けさせる
・おこさんが理解できる言葉で事実を話す
・からだをリラックスさせる
 ⇒好きなことをしたり、体を動かす
・ゆっくり呼吸をする
 ⇒心の中で大丈夫と言いながら息を吐く
・体の緊張をほぐす
 ⇒体をギューッと縮めてから、
  一気にダラーンと力を抜く
・寝る前にそばで寄り添うだけで安心感を持ちやすくなる
・話をじっくり聞く
 ⇒無理に聞きだすことはない
 ⇒「何か話があればいつでも聞くからね」と伝える
 ⇒こどもの質問には繰り返し簡潔に答える
 ⇒こどもは自分のせいで出来事が起きたと
  自分を責めていることが多い
  自分を責める言い方をしたら
 「あなたは悪くない」と伝える
・遊びやお絵かき、作文などで自由に気持ちを表現させる
・こどもの負担にならない程度の手伝いや役割分担をさせる
・規則正しい生活をサポートする

こどもの周囲の方々も無理をしてはいけません。
・睡眠・食事をしっかりとる
・一人で頑張り過ぎず、
 信頼できる人に相談したり家事育児を手伝ってもらう
・体調がすぐれないときは医療機関を受診する

思いやりの心を大切に、
みなさんとともに少しずつ進んで行きましょう。

桜は花びらが散って、
葉桜に衣替えしようとしています。