20/3/3「雛祭り」 20/03/03 20:31 ▼タイトル 「雛祭り」 ▼本文 今日は桃の節句、ひな祭り。 雛人形を飾っていらっしゃるご家庭もおありでしょう。 女の子の健やかな御成長をお祈り致します。 さて、 世の中は今新型コロナウイルスの話題でもちきりです。 2月27日時点での日本小児科学会からの情報の一部を抜粋します。 *こどもが新型コロナウイルスに感染するとどのような症状が出るか? 現時点では情報が少なく分からない点が多い。 中国からの報告では、 2月11日には小児(生後1か月〜17歳)の感染者数は965人。 家庭内において感染している例が多い。 発熱、乾いた咳、倦怠感を訴える。 鼻汁、鼻閉などの上気道症状は比較的少ない。 一部の患者では嘔吐、腹痛、下痢などを認めた。 血液検査でも明らかな特徴はない。 肺炎が認められる患者もいるが、 ほとんどが1〜2週で回復している。 *こどもの新型コロナウイルス感染症は重症化するか? 今のところ成人の重症化の報告はあるが、 小児患者の重症化の報告は稀。 別の種類のコロナウイルスによる 重症急性呼吸器症候群(SARS)や 中東呼吸器症候群(MERS)では 小児の患者の多くは比較的軽症であった。 *こどもはマスクをしていた方がいいか? マスクができない場合はどうしたらいいか? 感染している人の くしゃみや咳に含まれる飛沫を浴びないという観点からは、 マスクをする利点はあるが、 小さなおこさんでは現実的ではない。 こどもの患者のほとんどは家庭内感染なので、 保護者が感染しないこと、 感染した人から1〜2m以上の距離を保つことが こどもの感染予防につながる。 ウイルスに汚染された物に触れた手で、 口、鼻、目を触ることでも感染するので、 手洗い、消毒も大事。 *こどもの症状が新型コロナウイルスによるものかもしれないと思ったら 早めに医療機関を受診した方がいいか? 2月27日時点で、 国内で新型コロナウイルスに感染している小児は数例。 他のウイルスによるものと考えるのが妥当。 新型コロナウイルス感染症を疑って一般の医療機関や 休日夜間急病診療所等を受診しても、 診断確定の検査はできない。 むしろ感染の機会を増やす危険性がある。 新型コロナウイルス感染の軽症者に対する特異的な治療法はない。 今の段階では、 ・呼吸数が多い ・肩で息をする ・呼吸が苦しい ・唇や顔の色が悪い などの肺炎を疑う症状があり、 入院が必要と考えられる場合を除いては、 新型コロナウイルス感染症を心配して医療機関を受診することは お勧めできない。 厚生労働省が提唱する疑う基準 「37.5℃以上4日」は 小児の「風邪」の多くが当てはまる。 成人・高齢者では適当だが、 小児では実際的ではない。 小児では、 ・原因不明の発熱が続く ・呼吸が苦しい ・経口摂取ができない ・ぐったりしている などの様子がみられる時は、 速やかに医療機関を受診する。 濃厚接触者や健康観察対象者である場合は、 まずは地域の帰国者・接触者相談センターに相談する。 学校関係が突然の休校となり、 大変な状況の方も大勢いらっしゃいます。 感染症予防の基本は 新型コロナウイルスに限らずどれも一緒です。 今年は東京オリンピックも控えており、 諸外国から大勢の方が来日されます。 新型コロナウイルスに限らず、 他の感染症が入る可能性があります。 規則正しい生活、 バランスのとれた栄養、 十分な休息・睡眠をとる 適度な運動など、 健康なからだ作りに日々取り組みましょう。 |