18/9/22「難聴」
18/09/22 18:38 
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「難聴」

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今週木曜日は激しい雨に見舞われましたが、
本日はすっきり晴れ渡り、
気温は30℃まであがりました。

保育園・幼稚園は秋の運動会シーズンです。
しっかり食事をとり、
夜は十分な睡眠をとって疲れをとり、
楽しい運動会を迎えましょう。

さて、
NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」
いよいよ最終週を迎えます。

このドラマのヒロイン鈴愛(すずめ)さんは、
こどもの頃におたふくかぜに罹り、
その合併症のムンプス難聴が発生し、
左耳が聞こえなくなりました。

ムンプス難聴を発症したら、
ほぼ片側(時には両側)の完全失聴まで進展し、
治癒する見込みはありません。
また、
耳鳴り・めまいを伴うこともあります。

近畿外来小児科学研究グループの調査によると、
おたふくかぜに罹ったこどもの
約1000人に1人がムンプス難聴になっていました。
これまでいわれていた
2万人に1人の頻度よりもかなり多いです。

おたふくかぜは治療薬がないので、
ワクチン接種で予防するしかありません。
現在ワクチンは2回接種が推奨されています。
任意接種ですが、
ワクチン接種をお勧め致します。

さて京都大学の研究グループは、
2004年から2010年に神戸市の乳幼児健診を受診した
母子50734ペアについて、
妊娠期の喫煙および生後の受動喫煙と
3歳児健診の聴覚検査の結果について分析し、
本年6月に国際学術誌にその内容を発表しました。

<結果>
*妊娠期に喫煙のない母親のこどもに対し、
 妊娠期に喫煙のある母親のこどもは1.75倍程度
 聴覚障害の判定を受けやすくなる。

*妊娠期の母親の喫煙に加えて
 出生後4か月に目前で喫煙する同居者がいる場合、
 2.35倍聴覚障害疑いの判定を受けやすくなる。

この結果から、
胎児の蝸牛形成に
ニコチンが影響を与えている可能性が示唆されました。

生後の受動喫煙が聴覚に影響することについては、
直接的な影響は未解明ですが、
難聴の原因のひとつである中耳炎は
タバコの副流煙があると治りにくいとされていて、
結果として聴覚に影響していることも
考えられるとしています。

これまでもタバコの煙の害についてはお伝えしてきました。
妊娠期の母親や乳幼児がいる家庭では
特に禁煙が求められることが再確認されました。

ところで、
ママ情報によると、
近隣のある保育園でインフルエンザが発生した模様です(まだ少数)。
全国でも前週より多く655人の発生。
風疹は首都圏を中心にさらに増加しており、
県内では先週2例目の発生が報告されました。

明日の熊本市のお天気は晴れ。
最高気温30℃。
暑さ対策をなさって、
人混みは避けてお外で遊びましょう。