18/5/9「麻疹のその後」
18/05/09 20:25 
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「麻疹のその後」

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沖縄県の麻疹のその後の発生状況は、
沖縄県保健医療部によると、
8日の時点では3日の検査で感染が確認されて以降、
4日連続で患者は発生しておらず、
県全体としてのピークは過ぎ、
終息に向かいつつあるとのことでした。
しかし本日新たに、
20〜30代男性2人の感染が確認されたと発表されました。

沖縄では3月14日に1人の男性が麻疹と診断されて以降、
92人の感染が確認されています。

年齢別では多い順に
30〜39歳;30人
20〜29歳;23人
40〜49歳;13人
とこの年齢層で約7割を占めています。
この集団のワクチン接種状況は、
未接種+不明=47人でした。
おそらく不明の場合は、
未接種が多いのではないでしょうか。

そして沖縄滞在後、
愛知に帰郷して発症した男性から麻疹感染が拡大して、
これまで愛知では17人が発症しています。

また神奈川県川崎市では、
沖縄で感染したと考えられる
20代の方が4月19日に発症し、
5月1日に医療機関から発生届がだされました。
5月9日川崎市は、
麻疹発生についての注意喚起を発表しました。

その他、
全国では今年にはいり
東京10人
埼玉6人
その他の県でも数名
の発生が確認されています。

ゴールデンウィーク期間は人の移動が大きく、
今後の麻疹発生がどうなるのか懸念されています。
麻疹の潜伏期間は約10〜12日といわれています。
もうしばらくは発生動向を追っていく必要があります。

少なくとも、
麻疹・風疹混合ワクチンの定期接種対象者は、
早めに接種を行いましょう。

また当院では定期接種対象者以外で、
接種をしていない方にもご希望があれば
有料ですが接種を行っていますので、
ご検討ください。