16/12/17 19:06
▼ﾀｲﾄﾙ
「アトピー性皮膚炎」
▼本文
今朝の熊本市の最低気温は－0.3℃。
厳しい寒さでした。
日中は晴れ渡り、
お掃除・お洗濯日和でしたが、
いかがお過ごしでしたでしょうか。
さて、
寒い季節は空気が乾燥します。
12月の熊本市の晴の日の最小湿度はほぼ50％以下で、
30％台の日も数日あります。
空気が乾燥するとお肌も乾燥します。
お肌の乾燥は、
アトピー性皮膚炎の発症・悪化の要因の一つです。
このほど、
理化学研究所などの国際共同研究グループは、
アトピー性皮膚炎の発症および悪化のメカニズムを解明するための
「二重スイッチ数理モデル」なるものを構築し、
コンピューターシミュレーション解析を行ったそうです。
これまでの臨床試験から、
保湿剤を皮膚に塗った乳児は、
アトピー性皮膚炎を発症しにくいことが示されていますが、
今回の解析によって、
①保湿剤を使うことで皮膚バリアを強化し、
症状悪化のサイクルを止めることが効果的な予防法である。
②この予防法が遺伝的要因の有無に関わらず全ての患者さんに効果的であること。
が分かったそうです。
私達がやるべきことは、
何も新しいことをやりましょう、
ということでなく、
これまで同様、
『しっかりお肌の保湿をしていきましょう』
ということがやはり誰にでも当てはまる、
今できる最善の策だということが証明されたようです。
アトピー性皮膚炎については、
いろいろな情報が巷には氾濫していますが、
基本の保湿を確実に。
発熱などの受診の際に、
お肌の乾燥が気になる方もこの季節は目立ちます。