16/10/1「ブルーライト」
16/10/01 17:35 
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「ブルーライト」

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昨日、今日と熊本市は30℃越えの真夏日となっています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

9月〜10月は秋の運動会シーズンです。
明日は私が学校医をさせていただいている高平台小学校では、
創立50周年記念大運動会が開催されます。

震災を経験し、
互いに励まし合い、
手をつないで前に進んできたおこさんの雄姿が、
グランドを駆け巡ることでしょう。

明日の熊本市のお天気は晴れ時々曇り。
最高気温は32℃
暑さ指数は31℃
熱中症の危険レベルです。
今晩は早めに寝て十分な睡眠をとり、
朝ごはんはしっかり食べて、
水分もとっておきましょう。

さて、
その睡眠の質に悪影響を及ぼすブルーライト。
スマホ、パソコン、薄型TVなどの画面から発せられます。

このほど、
慶応義塾大学の研究グループが、
ブルーライトをカットする眼鏡をかけると、
自然な眠りを誘う睡眠ホルモンである
メラトニンの分泌量が増えて、
睡眠の質をコントロールできることを医学的に実証しました。

*実験対象者
 
 日頃から習慣的に夜間にスマホ、PCなどを使用していて、
 睡眠状態があまりよくないと感じている
 20〜40代の男女12人(男6人、女6人)

*実験方法

・就寝環境を統一するため、
 同じホテルに3泊4日してもらった(2014年6月、10月の2回実施)。

・21時〜22時、
 暗い部屋(3ルクス)で、
 ブルーライトカット眼鏡あるいは比較対照眼鏡を着用し、
 スマホやタブレットで読書をし、
 7時間睡眠をとった。

・夜間尿中メラトニンの分泌量計測。

・睡眠の質をアンケート調査

・見え方の質をアンケート調査

*実験結果

1) ブルーライトカット眼鏡着用の場合、
 メラトニンの分泌量が増加。

2) 睡眠の質をアンケート調査
 ブルーライトカット眼鏡着用の場合、
 自然な眠気を感じた。

3)見え方の質
 ブルーライトカット眼鏡着用の場合、
 見え方の質が向上した。

睡眠の2時間前にブルーライトを浴びると、
メタボや睡眠障害などのリスクが高まるそうです。
私も含めて皆様も、
メディアの使用について考え直してみませんか。

この秋はメディアはほどほどに、
本物の本を読み、
外遊びやスポーツで体を動かし、
お腹をすかせて秋の味覚を楽しみましょう。