16/8/6「骨密度」
16/08/06 19:21 
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「骨密度」

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皆様、
今日も一日お疲れ様でした。

今夜はまだまだこれから、
火の国祭りにお出かけの方もおいででしょう。

熊本市では、
7月下旬より最高気温は35℃前後で推移しています。
まだしばらくはかなり暑い日が続く模様です。
熱中症対策を続けましょう。

さて、
先日の小児科勉強会にて、
近年小児の骨密度が低下しているとの報告がありました。

骨密度は、
骨を構成しているカルシウムなどのミネラルが
どれくらい骨につまっているかを表すもので、
骨の強さを示す指標です。

なぜ、
骨密度が減少しているのでしょうか。
骨の構成成分であるカルシウムの摂取量が減少していることが、
原因の1つとなっているようです。

厚労省による
国民健康・栄養調査によるカルシウム摂取量(mg/day)は
以下の様に推移しています。

*全年齢の平均値(mg/day)
 1995年;585
 2000年;547
 2005年;546
 2010年;510
 2014年;497

*1〜6歳の平均値(mg/day)
 1995年;537
 2000年;511
 2005年;492
 2010年;440
 2014年;402

*7〜14歳の平均値(mg/day)
 1995年;704
 2000年;656
 2005年;712
 2010年;646
 2014年;625

@厚労省による第6次改定日本人の栄養所要量による
カルシウム所要量(mg/day)

 0〜6か月;200
 6か月〜1歳未満;500
 1〜5歳;500
 6〜8歳;500
 9〜11歳;700
 12〜14歳;男900、女700
 15〜17歳;男800、女700
 成人;600

これからすると、
必要量の摂取ができていません。

カルシウムを
手軽にそして効率よくとれる食品に牛乳があります。
牛乳200g中(コップ1杯)に
カルシウム220rが含まれているそうです。

その他、
厚揚げ1/2枚(100g)中240mg
木綿豆腐約1/2丁(150g)中180mg
ししゃも3尾(45g)中149mg

牛乳に関しては、
アレルギー反応を起こす方もいらっしゃって、
摂取量が制限される場合があります。
その場合は専門外来で、
カルシウム製剤やビタミンD製剤の内服指導を
行っていらっしゃいます。

勿論、
骨の形成にはカルシウムだけが必要というわけではありません。
これまでこのブログにも書きましたが、
日光浴、運動、ビタミンDなども大切な要素です。

暑い毎日ですが、
短時間でもお外にでかけて
身体を動かしましょう。
水分補給をしながら。

明日もお元気で。
おやすみなさい。