16/5/24「筋弛緩法」
16/05/24 8:56 
▼タイトル
「筋弛緩法」

▼本文


皆様おはようございます。

先日、
災害後の心のケアについて、
児童精神科医の先生の講演を聴きました。

その中で、
リラクセーション法を紹介されました。
前回はその中のひとつ、
呼吸法について書きました。
今回は「筋弛緩法」について。
おこさんとご一緒に実践してみましょう。

「ぎゅ〜っとふぁ体操」
固くなった体をやわらかくして温かくすると、
気持ちがホッとしてリラックスします。

@れもん
 両手にレモンを持っているとイメージします。
 その両手を体の前に出して、
 ぎゅ〜っと絞ってみましょう。
 そして手のひらを緩めて力を抜きます。

Aカメ
 肩をぎゅ〜っと縮めて耳につけるようにします。
 まるでカメが頭を甲羅に隠すみたいに。
 そしてふわ〜っと力を抜きます。

B田植え
 田んぼの中に入ったイメージを思い浮かべます。
 沈まないように、
 足の指までぎゅ〜っと力をいれます。
 そしてふわ〜っと力を抜きます。

Cアフリカの丸太
 アフリカの草原に寝転んでいるとイメージします。
 小象がやってきました。
 ふまれても平気なように、
 ぎゅ〜っとおなかに力を入れて、
 固い丸太になります。
 そしてふわ〜っと力を抜きます。

Dちょうちょ
 鼻の頭にちょうちょが止まっているとイメージします。
 ぎゅ〜っと顔に力を入れて、
 しわをいっぱい作って、
 手を使わずにちょうちょが逃げないように捕まえます。
 そしてふわ〜っと力を抜きます。

*各部位の筋肉に対し、
10秒間力を入れ緊張させ、
15〜20秒間脱力・弛緩します。

ところで昨日の熊日朝刊に、
震災後の対応に追われる市職員の
心身の疲労が限界に達しつつあり、
心の健康状態を把握する
問診調査が行われているそうです。

先の児童精神科医の先生は、
東日本大震災後、
被災したある市役所の職員の方々の
心のケアも行われたそうです。

その市役所は避難場所となり、
職員は役所の床で寝る毎日でした。
日々、
住民のやり場のない怒りや不安が職員に向きました。
そして職員は、
お互い休むことへの罪悪感を抱え働き続けました。
もちろん職員も被災者です。
当然心身共に疲弊していき、
そのケアが必要になったそうです。

兵庫県こころのケアセンターによる、
『誰かのために一生懸命働いてきた方々へ』から。

@自分の気持ちを考えましょう。
 どんな気持ち?どのくらいストレスを感じているか?
 それをはっきりさせるだけでも、
 ずいぶんと楽になることもあります。

Aマイペースで生活しましょう。
 気持ちと身体のリラックスが大切です。
 健康な食生活、睡眠、運動、休息をとり、 
 仕事を広げすぎないようにして、
 自分にあったリズムを保ちましょう。

B家族や友人を大切にしてあなたの体験を分かち合いましょう。
 自分の体験や感情を言葉にすることは、
 気持ちの整理に役立つことがあります。
 同じような体験の方と話すのも、
 別の見方や感じ方を育てる助けとなるでしょう。

保護者の皆様は、
震災前からご家族のために一生懸命です。
心身の疲労を感じたら、
上記のことを参考になさってください。