14/12/23「インフルエンザF」
14/12/23 10:22 
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「インフルエンザF」

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12/8〜12/14の週のインフルエンザ発生状況です。
熊本県は定点数2.41となり、
流行期に入りました。
12月に入り、
県内の学級・学年閉鎖、休園が報告されています。

当院近隣の幼稚園、小学校でも発生し始めました。
罹患したおこさんの家族内でも感染が広がりつつあります。
いよいよ身近な所でも、
今期のインフルエンザシーズンが始まったと感じました。

全国的にはこの週の定点数は7.38。
保健所地域で7か所が警報レベル越え、
117か所が注意報レベル越えです。
学年・学級閉鎖・休校も1400施設と増加しています。

これからの年末・年始は、
人が集まる機会も増えるかと思います。
感染予防対策を引き続き行いましょう。

さて先日の小児科勉強会で、
肺炎球菌による菌血症(血液中に菌がある状態)を
起こした4歳児の事例について報告がありました。
以前からお伝えしていますが、
肺炎球菌は現在90種類以上に分類されています。
現在はそのうち13種類の型に対する
予防接種をおこなっていますが、
以前は7種類に対してのものでした。

今回の事例の病気の原因となった
肺炎球菌の型は19Aでした。
この型は13価ワクチンに含まれていますが、
7価ワクチンには含まれていません。
このおこさんは、7価ワクチンのみを4回接種していました。

現在この19Aを含む、
7価ワクチンに含まれない型の肺炎球菌による
侵襲性の感染症が問題になっています。

このホームページのNEWSにも掲載していますように、
熊本市に住民票がある
7価ワクチンのみを接種した方の一部を対象として、
公費負担(無料)で13価ワクチンを接種しています。
また、上記対象者以外の6歳未満の方も
任意(有料)で接種できます。

親子手帳(母子手帳)の予防接種のページにある
肺炎球菌の記録に貼ってあるシールが
全て7″だけの場合は(一つでも13″がある場合は除く)、
13価ワクチン接種をご検討ください。