14/11/29「水痘」
14/11/29 17:37 
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「水痘」

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11/28付の厚労省発表のインフルエンザ発生状況です。
11/17〜11/23の全国の定点当たりの報告数は0.94。
流行の目安1.0に近づきました。

1都10県で1.0を越えています。
九州では大分(1.4)長崎(1.33)沖縄(1.02)が1.0以上です。
熊本は0.25ですが、増加し続けています。

そして全国の休校・学年/学級閉鎖実施施設数は合計130
(前週42)とさらに増加しました。

昨年は12/9〜12/15定点数0.82、
12/16〜12/22定点数1.39だったので、
今年は昨年より早く流行シーズンに入るかもしれません。

さて、本年10月から1、2歳児を対象に
水痘ワクチンの定期接種が始まりました。
しかし水痘の流行は依然として続いています。

水痘の原因ウイルス水痘帯状疱疹ウイルスは、
感染力が強く、空気感染等で広がります。
統計によると、自然罹患した400人に1人以上が入院し、
毎年20人弱が死亡していると推定されています。
2004年以降、麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘の中で、
水痘による死亡が最も多く報告されています。

また成人水痘は、高熱を伴うことが多く、
有熱期間や発疹数は小児よりも多く、
特に成人の場合は
水痘肺炎を発症することが多いようです。

そして、妊婦が感染した場合はさらに重症化しやすく、
妊娠中期に感染した場合、
胎児に先天性水痘症候群が発症することがあります。

国立感染研のデータによると、
水痘ワクチン出荷量は2003年と2012年を比較すると、
各都道府県で2倍あるいはそれ以上となっています。
しかし、九州地方は全国的にみて出荷量は少なく、
その分水痘患者数は多くなっています。

水痘ワクチンの定期接種対象者以外で
まだ罹患していない方は、
成人も含めて任意で接種することをお勧めします。