14/11/5「絵本」
14/11/05 20:39 
▼タイトル
「絵本」

▼本文


新聞のちらしに、
「おせち料理」「お歳暮」「忘年会」
などの単語がのったものが目に入る頃になりました。
あっという間に11月に入り、今日はすでに5日です。
街は早くもクリスマス商戦に入っている模様です。

ここ数日は最低気温がぐっと下がり、
昨日の熊本市は4.7℃でした。
それに伴い湿度も最小値は30%台と低下して
空気が乾燥しています。

一日の気温差が大きいので、
衣服・室温のこまめな調節が必要です。
またお肌の保湿対策も行いましょう。
かさかさお肌のおこさんを見かけます。

さて、11月3日は文化の日でした。
皆様のご家庭では、
絵本の読み聞かせをなさっていますか?

先日の熊日夕刊に、
ノンフィクション作家柳田邦男さんが、
『生きる力を育む絵本』と題して寄稿されていました。
ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、
その中から抜粋してみます。

「絵本は、子どもは子どもなりに、
大人は人生経験を増すほどに、
心の持ち方や他者への思いやりや生き方を考えるうえで
大切なことについて柔らかく気づかせてくれる
メディアなのだ。
大人が絵本に親しむ家庭では子どもも絵本好きになる。 
絵本にまるで心を動かさない人は、感性枯渇の重症患者だ。」

「対人関係で重要なポイントは、会話を交わす時に
相手の表情の微妙な変化やしぐさを見ながら 
言葉の奥にある心の動きを読み取ることによって、
理解を深めたり配慮したりするところにある。
人間関係を深めるコミュニケーションにおいて、
言葉の役割は2〜3割にすぎないとさえいわれる。」

「ところが電子メディアを介するコミュニケーションは
言葉以外の要素を捨象してしまう。会話は表面的なものになり、
相手の心を深く読み取る能力が育たない。
ちょっとした言葉で人間関係が壊れてしまう。
自己中心的になり、豊かな人格形成をゆがめることになる。」

「これに対し、幼児期に絵本をしっかりと読み聞かせし、
小中学生の時期に本を読む力と習慣を身につけさせることは、
言語力や感性を発達させるとともに、
内省する力や困難な問題に直面した時に
乗り越える力を育むうえで欠かせない。」 

読書や読み聞かせに
地域ぐるみで取り組んでいる所もあるそうです。

忙しい毎日ですが、
ちょっとの時間があれば絵本の読み聞かせはできます。
お話の最中におこさんがじっとしていなくても、
耳だけは絵本の語り口にぞばだてているはずです。
そして大人の皆さまも絵本を読むことで、
何か心の変化を感じとることができるのではないでしょうか。