14/10/7「肥満と乳がん」
14/10/07 20:28 
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「肥満と乳がん」

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10/7付の国立がん研究センターの報告です。

日本人を対象とした、
肥満と閉経前後の乳がんの関連性について解析しました。

今回の研究は、
日本の8つのコホート研究における
18万人以上のデータをあわせたプール解析により
肥満指数(BMI)と乳がんとの関連を
閉経状況別(前・後)に推定したものです。
*肥満指数(BMI)=体重(s)÷身長(m)²

平均約12年の追跡期間に乳がんになった1783人について、
診断時に閉経前・後に分類し、
BMIによる乳がんリスクを比べたところ、
閉経前後ともにBMIが大きくなると
乳がんリスクが高くなり、
閉経前ではBMI最大群(30以上)でのリスクは
基準値(23以上25未満)の2.25倍でした。

一方で、
BMIが低いほど閉経後ではリスクは低いのに対し、
閉経前では基準グループと同程度のリスクでした。

この研究から、
乳がん予防の観点からは痩せている方が
リスクが低いことが示されました。

しかし痩せに至る栄養不足は、
免疫力低下→感染症
血管壁の脆弱性→脳出血
を引き起こします。

国立がん研究センターが科学的根拠に基づいて提唱する
中高年女性のBMIの目標値は21以上25未満です。

国立がん研究センターでは、
日本人のためのがん予防法として、
*たばこは吸わない(他人の煙をできるだけ避ける)
*節度のある飲酒
*バランスのよい食事
*日常生活を活動的に
*適正な体形
*肝炎ウイルス感染検査と適切な措置
を提示しています。

まずは現在のBMIを計算してみましょう。

おとといの日曜日の夕暮れ時、
東の空に虹を見つけました。