12/12/12「カーテンの留め紐」
12/12/12 20:22 
▼タイトル
「カーテンの留め紐」

▼本文


日本小児科学会に報告された
おこさんの事故です。

1歳1ヶ月のおこさんです。
お母さんは外で
洗濯物を干していました。
おこさんが一人で
居間にいた際に、
カーテンの留め紐
(タッセル;ループ状の構造)
が首にかかりました。

タッセルの下端は
床から50cmほどの高さ、
おこさんの身長は70cm、
数歩程度のひとり歩きが
できていました。

数分後におかあさんが
発見した時は、
おこさんは
前のめりの体勢で、
前頸部にタッセルが
かかっていました。
足は床についていました。

首からはずした直後は
呼吸がなく、
救急隊到着時点では
呼吸は再開していましたが、
意識はありませんでした。
その後集中治療室で
治療を受けて、
ひとり歩きが
できるまで回復し、
退院しました。

自宅の
カーテンやブラインドの紐
による事故は、
アメリカでは
2006年から2009年までに
死亡した幼児5人、
死にかけた幼児16人
が報告されていて、
ブラインド製作会社に対し、
製品のリコールを
呼びかけています。

カーテンや
ブラインドの
ループ状の
留め紐の下端が
床から1m以上の高さに
なるように設置したり、
留め紐のループが
おこさんの首にかかって
体重がのっかった時に
その留め紐が
外れない製品は
使用しないなど、
今一度点検しましょう。