12/3/23「水痘」
12/03/23 13:59 
▼タイトル
「水痘」

▼本文


水痘(みずぼうそう)は
毎週報告される
感染症の中で、
安定して伝染しています。
県内観測医からの報告数は
50〜90人/週です。

水痘に一度かかると、
水痘ウイルスは
一生からだの中に
潜んでしまいます。

そしてその後
抵抗力が落ちた時
そのウイルスが
再活性化されて、
帯状疱疹として
皮膚に出現し
発熱や激しい痛みを
伴います。
そして再び
感染源にも
なってしまいます。

先日の小児科勉強会で、
水痘の水疱に
ごくありふれた細菌の
溶連菌が感染し、
その菌の毒素により
症状が劇症型となり、
筋肉が壊死して
足を切断した方の
報告がありました。

また水疱に
何らかの細菌が感染し、
その細菌が
血液中に入って
重篤な状態になった方の
報告もありました。

『水痘はこどものうちに
かかっとかんといかん』
『水痘にかかっている子に
うつしてもらいに行きました』
など、
びっくりするような
大きな誤解をしている方が
いまだに
たくさんいらっしゃいます。

水痘は感染防止すべき
病気のひとつです。
まだ日本では
ワクチンは任意接種のため
有料です。
早く定期接種になればいいと
小児科医は思っているのですが・・・

まだお済みでない方は
ご検討ください。