人間が生きていく上で、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚という
五感が非常に重要な役割を果たしています。
しかし、今、子どもたちの“メディア漬け”が進行する中で
これらの5つの感覚が十分成熟しなかったり、ゆがんだまま大人になってしまうことが懸念されています。
電子映像メディア接触は、テレビもビデオもテレビゲームも
基本的に非現実体験(バーチャル体験)です。
パソコンやケータイによるインターネットの世界も含めて、
こうしたメディア接触の時間は、触覚(皮膚)、嗅覚(鼻)、味覚(舌)を
使う機会が全くないのは自明のことです。
乳幼児期からの長時間の“メディア漬け”の生活では
それらの微妙な感覚を育てることはほとんど不可能といっていいでしょう。