ところが、現代日本の子ども達は「足」を育てるのに大事な幼児期に歩かなくなっているのです。

歩行歩数の減少は当然のことながら、子どもの足の発達にも大きな影響を及ぼしています。

直立したときの位置が30年前と比べると

2.6%後ろ(かかと方向)側にずれて、
足指が10本とも全く地面を加圧していない
(接地していない)子どもが・・・

小学1年生で約50%、
6年生でも20%に上る、という大阪大学 生田香明教授の日本体力医学会における報告(2002年)は、
そうしたことを裏付ける衝撃的なものでした。

現在の日本の子どもの足は・・・
【30年前の老人の足の状態】
にしか発達していないのです。

長時間立っていられない、長く歩けない、
バランスを崩してすぐ転ぶ、
転ぶときに地面に手を出す時間がかせげなくて顔から落ちてしまう・・・
こうした現象の背後には「足」の発達レベルの低下があるのです。

そして、低下の一途をたどっている
日本の子どもの運動能力―
走る、跳ぶ、投げるなどの全身動作も

「足」や下半身の発達レベル低下が背景にあると考えて間違いないでしょう。