合併症
  おたふくかぜ自体は比較的軽い病気ですが、合併症には注意しましょう。 *無菌性髄膜炎(ウイルス性髄膜炎)  脳や脊髄の膜にウイルスが侵入し、炎症をおこすものです。おたふくかぜに伴う髄膜炎は決して少なくはなく、しかもその数%はかなり症状が強くなります。耳下腺がはれて3~10日後に「高熱が続く、激しい頭痛、おうと」などが起こったら、注意が必要です。また首を前に曲げると痛がることもあります。高熱やおうとのために衰弱が激しい場合は、入院が必要になることもあります。後遺症が残ることはまずありません。 *難聴  おたふくかぜにかかったこどもの2万人に1人の割合で起こるとされていますが、実際にはもっと多いのではないかという意見もあります。片側だけの難聴が多いですが、両側の場合や軽症の場合もあります。子どもの難聴は気づきにくいので、注意が必要です。 *その他  思春期以降にかかると男性では精巣炎、女性では卵巣炎を合併することがあります。多くは片側性で不妊症はまれとされています。